R4.7.10 認知症予防の運動セミナー 終了しました

7/10に当会では約半年ぶりの対面でのセミナーとして認知症予防の運動セミナーを行いました。2人に1人はがんになるといわれる時代ですが、認知症に関しては90歳以上の3人に2人といわれており、平均寿命の延びを考慮すると多くの人が関わるであろう疾患になっています。

2020年世界的な雑誌LancetでLivingstonら*により認知症予防のための12因子が発表されました。この12因子を予防することで40%の認知症を予防できるとしており社会的に非常にインパクトがある論文です。12因子の中には高血圧、肥満、糖尿病といった生活習慣が関連するものや頭部外傷といった転倒が関連するものが含まれており、いずれも「運動」と関連するものが多いのが特徴です。そのような報告をもとに運動の重要性を以前我々が行った認知症転倒予防教室の結果を紹介しながら解説しました。講義の中では、研究結果では運動により認知機能は向上するが、運動をやめると低下するということがわかっており、運動の継続が重要ということを説明しました。

また講義の合間に少し脳トレとしてクイズを行ったり、最後には認知課題を運動課題を合わせた少し難しい運動を行いました。参加者の中にはうまくできずに悔しがる声を上げる方もいらっしゃいましたが、少し難しい課題をうまくできるように頑張ることが認知機能に効果があると考えられますので、できないことを気にせずチャレンジしていただければと思っています。

私も今後も脳のために色々チャレンジしたいと思います(笑) 今田


*Gill Livingston. Dementia prevention, intervention, and care: 2020 report of the Lancet Commission. Lancet. 2020

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