R3.4.18 生活動作を学ぶオンラインセミナー 終了しました

令和3年度になりましたが、4月の段階でもコロナ患者は右肩上がりで予断が許さない状況が続いています。そんな中、今回もオンラインでの開催となりました。

今回のテーマは生活動作。正しい動作というのを、「局所に負担がかかることなく目的達成のための運動を行うこと」と定義して、生活の中の家事や身の回りの動作についてを解説しました。講義の中では、てこの原理や関節モーメントの説明も行いました。参加者の中には昔学校で教わった理科で教わった記憶が呼び戻されたのではないでしょうか?中には難しく感じた人もいたかもしれませんが、人の動きを理解するには生体力学的な視点が重要になります。下の図の答えはわかりますか?重心線(黄色線)から離れれば離れるほど関節にはモーメントがかかり、それを制御するのには筋力が必要になります。そのため赤い線が長い方が膝前面にかかる負担は大きくなります。よって答えはBになります。

このように動き方を少し変えると局所の負担は変わります、それを踏まえて、重心の近くで作業する、体幹の安定、股関節・胸椎の可動性、全身を連動させることをキーポイントとして掃除や調理、日常生活動作についての最適な方法をお伝えしました。


 整形外科の臨床では、外傷を除くと痛みの原因が生活動作の方法や習慣が原因になっていることがほとんどです。ちょっとした心掛けや動き方を見直し、身体へのストレスを軽減できればと思います。

今田

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